災害対策調査特別委員会 11月17日
「火山防災と降灰対策」
講師 東京管区気象台 地震津波火山防災情報調査官 瀧沢 倫明 先生
富士山の大規模噴火を想定した、勉強会が開かれました。
1707年富士山宝栄噴火では、16日間に渡り降灰が続き約17億㎥の火山灰が堆積しました。宝栄噴火規模の噴火が起きて、西南西の風が吹いていたら、都内に約10cmの火山灰が降る可能性があります。鉄道、道路などの輸送、カス、水道、電気などインフラ面で機能が影響を受けます。降灰処理の態勢整備が求められます。決して遠い未来のことではありません。文京区も、東京都と連携して対応が必要です。
【浅田やすお 質問】
大量の降灰が起きた場合の、飲み水や生活水の上水道、トイレなどの下水道について質問しました。
文京区の生活水は荒川などの河川から引いています。そこに溶けない火山灰が降ってた場合の水の確保対策は検討されているのか。また、下水も同様に対策が必要になるが、現状はどうか。
【回答 瀧沢 倫明 先生】
検討されていない。
文京区の生活水は、荒川や利根川などの河川から金町、三郷、朝霞などの各浄水場を経由して直接引いています。火山灰は、広範にしかも大量に降った場合、大きな影響が出ます。とても重要な課題です。早急に、都と連携して、災害対策の課題に取り入れるように要望していきます。